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目を見張る美しさ!華麗なオペラの世界を徹底解説。オペラ初心者におすすめ作品も!

operahouse

「オペラ」と聞いて、思い浮かぶのはなんでしょうか?

美しく豪奢な舞台で、堂々たる品格の歌い手たちが繰り広げる声のドラマ、でしょうか?

日本だと長崎が背景の悲恋物語、「蝶々夫人」などが有名ですね。また、男を手玉にとるジプシー女「カルメン」なども、人気のオペラです。

今回は、オペラってなんだか敷居が高い・・・何から観たらいいの・・・?オペラの見所って一体何?など、オペラに興味はあってもなかなか踏み込めていないあなたのために、知っていると得するオペラの歴史や魅力、見どころ、おすすめ作品などを徹底解説

オペラの魅力は、一つの作品に、ソロ、合唱、バレエ、オーケストラと、沢山の専門家が集まって一つの作品を創り上げるところ。まるで大皿に料理を盛り付けるように…

実際、それをまとめる指揮者のことを「シェフ」と呼びます。料理する人と言う意味ですよね。

さあ、今回はそんなオペラの美食の夜へご招待しましょう。

オペラの歴史は貴族の歴史

オペラの歴史を語る上で、ヨーロッパの貴族階級は外せません。

実は、最初に「オペラ」が上演されたのが、16世紀のとある貴族の結婚式だったのです。

そこで披露された「ダフネ」と言うオペラが世界最古のオペラと言われていますが、残念ながら楽譜は現存していません。イタリアの貴族階級のみが個人的に上演させていたからです。

劇場が建設され始め、劇場主が作曲家に直接依頼するようになった17世紀から18世紀にかけて、オペラはイタリア全土で上演されるようになり、その後ヨーロッパへ発展していきます。

今現在では、ヨーロッパに限らず、アジアや中東にも劇場があり、主要都市でオペラは必ず上演されています。

余談ですが、バレエも最初は14世紀頃のイタリア貴族が、楽しんだ踊りのステップから生まれたと言われています。

そういう意味では、貴族が居なければオペラもバレエも存在しなかったかもしれませんね。

ヨーロッパの風景

舞台や衣装、豪華な美しさに目が離せない

オペらの醍醐味は、当然、歌い手たちの声そのものですが、実は、オペラ全体のビジュアルも非常に魅力的です。

オペラは総合芸術ですから、出演者以外にも舞台美術、照明、衣装など、個々に専門のデザイナーがおり、演出家というディレクターのアイデアをもとに、プランを練ります。

オペラ作品は、基本的に17世紀から19世紀のものがポピュラーですから、時代考証も必要です。

そのため、場面によってはかなり豪奢なデザインが堪能できるのです。

世紀末の美学が満載のオペラ「椿姫」

例えば、ヴェルディと言う19世紀の作曲家が書いた「椿姫」という作品は、19世紀の娼婦と青年貴族の悲恋ですが、1幕で彼女が催すパーティの場面などその典型で、世紀末のパリで流行した衣装や髪形などで着飾った40人くらいの人たちが舞台を埋めるわけですから、うっとりするくらい綺麗です。

当然、舞台美術もその時代の飾り物や絵画のレプリカ、演出家によっては「本物」を使用する場合もあります。

映画界の巨匠、自身も貴族出身のルキノ・ヴィスコンティ演出「椿姫」などは、その豪華さから伝説になっているくらいです。

舞台と言うキャンバスを彩る「舞台美術」と「照明」

また舞台美術や照明は、正に観客の視覚を利用した効果で創り出す芸術です。

例えば部屋の窓からの明かりは、シーンの時間経過によって、照明の当て方を変えていきます。

それによって観ている観客は「記憶」を引き出されますから、自然と時間軸が感じられるのです。

実際にシャンデリアなどに火をともすこともありますが、それよりも、照明の光の角度などから、セリフが生きてくることもあるのです。

舞台美術も、実際のステージで家屋を建てる時は、当然観客の視覚効果を狙いますから、遠近や角度などが、絵画を観るように設定されることが多いでしょう。

そういう意味では、舞台美術は照明、衣装も相まって、一つの絵画を作り上げる重要なアイテムなのです。

もう一つの舞台、オーケストラ・ピット。指揮者の背中は美学だ!

指揮者

さて、オペラにかかせないのが音楽。

ソロ、合唱、オーケストラが居てこそのオペラです。そして、その音楽全てを担っているのが指揮者と言う人。

オーケストラの真ん中で、一人だけ客席に背中を向けて、一生懸命棒を振っているその人。

それが指揮者です。

指揮者の役割とは?

指揮者が振っているのは指揮棒といって、文字通り「棒」です。

しかし、これが重要なアイテムで、指揮者には無くてはならないもの。

指揮棒は、指揮者が曲のテンポを支え、合図を出すために必要な道具なのです。指揮者にとっての重要な仕事は、この「合図を出す」ことに集約されます。

曲のどこで、どの楽器のどの音が必要か、指揮者は絶え間なくその合図を出しているのです。公演中、たった一人だけが客席に背中を見せているのは、このためなのです。

オペラの場合は、ステージの下の囲いをしてある部分、オーケストラピットにオーケストラを収容して演奏しています。

指揮者は、ピット(オーケストラピットの略)の真ん中に指揮台を置いて、そこに立って指揮を振ります。客席から見ると、多分、後ろ頭が半分くらい見える高さでしょう。

オペラの場合、舞台上は芝居をしていますから、その邪魔にならないように、しかし、歌い手たちに指揮者の表情や手の合図が見えるように、ちょうど良い高さに調整するのです。

余談ですが、指揮者によって指揮台の高さが違うのをご存じですか?これは、指揮者の好みによって高さを変えているからです。

指揮者は自分の目の高さや歌い手とのコンタクトなどを考えて、一番ベストな状態の高さを選ぶことが許されています。

これは、オペラ通なら観客も承知のことで、指揮者がどんな高さでピットに立つのか、幕が開くまでわかりません。それも楽しみの一つなのです。

いずれにしても、指揮棒一つで、全ての音楽を集中させる指揮者の「背中」も、オペラの魅力。

指揮棒の振り方も人それぞれで、同じ作品を違う指揮者で聴くファンも多いです。

初心者でも楽しめる、おススメのオペラ3選

初めてのオペラ。何を選んでよいか、迷いますよね。

そんなオペラ初心者の方に、おススメのオペラを3つ、ご紹介しましょう。

モーツアルト作曲オペラ「フィガロの結婚」

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舞台は18世紀のセビリア。

使用人のフィガロとスザンナの結婚をめぐり、領主のアルマヴィーヴァ伯爵や伯爵夫人、小姓のケルビーノなどが入り乱れて、てんやわんやの一日が繰り広げられます。

恐らく日本で一番上演回数の多いオペラでしょう。

旋律を聴くと、馴染みのある曲もあり、何よりモーツアルトの明るく、美しい旋律に癒されます。

コメディなので、笑える場面も多く、この時代の特徴である、物語を進める「セッコ」というセリフの歌唱と重唱や独唱と言った感情面をうたう場面と別れているので、メリハリがあります。

ビゼー作曲オペラ「カルメン」

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CMにも使われた「闘牛士のうた」や「ハバネラ」など、一度は耳にしたことがある曲が多い「カルメン」は、伍長のホセとジプシーのカルメンの激しい恋の物語。

セビリアのたばこ工場で働いているカルメンに、ふざけて絡まれた時、ホセは彼女に恋をします。

ある事件を通して、結局カルメンの手を取り、山賊の一味に身を落としますが、最後は別れを告げた彼女をナイフで刺して殺すと言う、いわゆる「世話物」です。

作曲者ビゼー特有の美しい旋律の曲が多く、内容も分かりやすいので日本でもよく上演されています。

ヴェルディ作曲オペラ「椿姫」

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19世紀パリで出会った高級娼婦のヴィオレッタと青年貴族アルフレードの悲恋物語です。

ヴィオレッタは肺病を病んでおり、余命いくばくかという状態で、アルフレードの真摯な愛にほだされますが、二人だけで田舎暮らしをしていた時、アルフレードの父親に説得され、身を引きます。

結局ヴィオレッタは病に倒れ、最終幕、駆けつけたアルフレードに看取られて死んでいきます。

19世紀ということと、高級娼婦ということで、特に1幕と2幕2場のパーティーのシーンは豪華さが競われる舞台でもあります。

数々の伝説的舞台とともに、主役のヴィオレッタも名歌手が競って歌いました。

冒頭の「乾杯の歌」は、ニューイヤーコンサートなどでよく歌われる、メジャーな曲です。

まとめお洒落をして、劇場デートを楽しもう

オペラを観に行くというと、敷居が高く感じるかもしれません。

昨今は普段着でも気軽に劇場へ行けますが、せっかくならお洒落して、大好きな人と劇場デートはいかがでしょう。

公演時間は、マチネ(昼公演)とソワレ(夜公演)の二パターンがあります。

どの時間を選ぶかは、その前後の楽しみ方で決めること。それが劇場デートの醍醐味です。

綺麗に着飾って、特別な人と、特別な時間を楽しむ。きっと素敵な夢の一夜があなたを待っていますよ。

rihokomuto
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